「月曜日、木曜日はおじさんがいるから(手が)暖かい」
(月木はあいさつ推進運動で校門まで付き添いウォーキング)
いつものように袖に手を突っ込みながら2年生の女の子が言う
いつかはそんな事も忘れて話にもノッてこない時がやって来る
彼女が忘れてもこちらは幸せな時間だっことは
ずっと覚えているだろう
今朝もいつものようにおしゃべりしながら校門まで歩いた
「Kちゃんは半ズボンで寒くない?」
「ストッキングとズボンではズボンのほうがあったかいだろうね」
「Iくんのランドセルに吊るされているキャラクターは何かな?」
「このキャラクターはゲームの何か?」
「男の子と女の子では好みが違うだろうね」
「ゲームは何時間くらいする?」
2年と3年の子とそんな会話をしていた時
ブラジルをルーツ持つ2年の男の子が急に
「3時間!」と会話に参加してきた
びっくりした
その後、彼は妹がいて彼女はもっと短い時間と説明したが
その話っぷりは日本人の会話と遜色はなかった
早口で言いたいことが問題なく言葉に出るようで、、
今までは彼に話しかけようとしても、日本語がわからないかも知れない
と気遣って、あいさつは「ボン ジア」というくらいですませていた
彼はほとんど問題なく会話ができるようだ
少なくともあの発音とか話しっぷりではそう思う
彼は登校時のIちゃんとKちゃんといつもの会話を聞いて
こちらがどんな人物かわかってきたのかもしれない
それで今朝は話してみようと思ったのかも知れない
なんか理由もなく嬉しかった
この嬉しい気分は校門まで続いた
校門で子どもたちを待っている校長先生に聞いてみた
「Iくんはもう日本語を喋れるみたいですね」
「はい、悪い日本語も覚えて、、、」と笑いながら答える
たったこれだけのことが、気持ちを軽くする
そう言えば前々回だったかに彼は、自分が被っているあいさつ推進運動の帽子を
さっと取り上げて、すこしからかうような素振りをしたことがあった
あの時から彼はこちらへの抵抗感はなかったのかもしれない
ということで、次回からはI君にも気軽に話しかけるようにしよう
彼には日本での生活は楽しいと実感してほしい
彼のためにも、日本のためにもそう思う