エジプトのピラミッドを現地で見た人の多くは
「でかい!」との印象を持つらしい
テレビなどで見ていても実際に目にすると
想像外のスケールについ驚いてしまうようだ
実物を見たことはないが、その気持はわかる
久しぶりに動物園で象やキリンを見ると
長い鼻と首に改めてこの世界の生き物の形態の多様さに
驚きを覚えてしまう
大きいとか、鼻が長いとか、首が長いとか
こうした情報を知っているということと
実際に目にして感じることは違う経験のように思われる
テレビでは食リポの上手な人がいる
饒舌で的確で美味しそう、、と思わせるが
実際に食べてみなければ実際のところはわからない
つまりは「百聞は一見に如かず」の類だが
この諺は、思いのほか軽く見ることのできないもののように思えてきた
数年前、「幻影の時代」というタイトルの本を読んだ
現代は情報が反乱し、旅行という体験すら新規の体験ではなく
情報の最確認という立場になっていると解説されていた
そして今ではその体験は、皆と同じことをしたという時点で
価値を持ち、内面化されないまま消費されるようだ
もう一度、「百聞は一見に如かず」の精神に戻って
直に経験したほうが良いと思うことはいくつかある
難しい本への挑戦、デモへの参加(している人と見ている人の違いを実感できる)
自身の考えを口にすること、他にもマラソンに挑戦することなど
大してお金をかけなくてもできることはたくさんある
実際のところ、実体験は外からの情報よりずっと印象に残る
自分の経験でも、食べ物に関して今でも覚えているものがある
それは大学時代の友人が、彼の親戚の人が寿司コンクールで
日本で3位になったから、その寿司を奢ってくれるということがあったが
その時の寿司がとんでもなく上手かった
特に米が今までとは全く違っていた
今の知識の中ではふんわりと握っていて空気が含まれていた
ということになるのだが、あの時の口の中の感触は今でも覚えている
そう言えば、付き合っていた女の子の誕生日にええかっこしいで
フランス料理店のシェ・コーベに行った時のこと
その時に前菜にでたアワビのクリーム煮みたいなものが
とんでもなく美味しかった
女の子のことは覚えていないが、あれは美味しかったことは覚えている
数日前、中道改革連合の小川代表がスペインに国際会議に
出席するために出かけた
とてもハードなスケジュールでバルセロナに行ったものの
サグラダ・ファミリアにいく時間もなかったようだ
その報告を動画でしているものを見たが
彼は直に世界中の要人と会って実際に対話し
その人びとの醸し出すオーラなども感じ取ったようだ
その体験は彼だけに刻まれた貴重なものだ
交流のキッカケができたことよりも、もっと大きな
自身の生き方への自信につながるものだと思われる
この動画には今の時代らしく、批判のコメントも少なくない
でも、彼が直に感じ取った感覚はそれらの批判的なコメントは
ほとんど意味をなさないもののように思われる
ということで、直接体験することで何かを感じるということは
情報が容易に手に入る便利な世界であるにも関わらず
大事だと思うこの頃